
弾力性が高く害虫やカビの被害に遭いにくい
ナイロン生地で作られたカーテンの最大のメリットは弾力性の高さにあります。ナイロン繊維が頑丈かつしなやかな作りなので、シワや縮みの心配がほとんどありません。折り畳んでも折りシワができにくいので収納する際に便利です。また、害虫やカビの被害にも遭いにくいメリットがあります。綿や絹、麻などの天然繊維は虫食いやカビの発生で品質が大きく低下する問題がありました。その点、ナイロン生地はそのようなトラブルが起きないため、様々な衣料品の素材として重宝されたのです。カーテンも同様であり、面積が広い生地でありながら虫食いやカビの被害に遭いにくいことから世界中で広く普及しました。現在でも安価で頑丈なカーテン生地として用いられています。
静電気が発生しやすく燃えやすいデメリットもある
安価で扱いやすく頑丈なナイロン生地ですが、化学繊維特有のデメリットも存在する点は無視できません。ナイロン生地の大きなデメリットとして知られているのが静電気です。生地を少し擦るだけで火花が出るほどの静電気が発生します。特に空気が乾燥する冬季は静電気が大量に発生するため、取り扱いには十分に注意しなければいけません。また、ナイロン生地は非常に燃えやすいこともデメリットのひとつです。タバコの火が触れたりストーブの熱が伝わるだけで発火するケースもあります。防炎加工されたナイロン生地も市販されていますが、それでも天然繊維と比べると燃えやすい事実は変わりません。ナイロン生地のカーテンを使う際は空気が乾燥している所や火気のある所は避けるように心がけます。